去年日本ヴォーグ社から完全受注生産で南部菱刺しの復刻本が出ると知り、高かったけれど無理して買いました。
その本が4月に届いて南部菱刺しを始めてみたいと思いました。
南部菱刺しと我が家との関わり
我が家は南部藩と縁が深く、母親が秋田出身なのと、父方の祖母の家系が実は南部藩の重役を担っていました。南部藩菩提寺には大きな一角にお墓が残されています。
南部菱刺しはまさに南部藩が管轄していた地域文化の一つ。
伯父の奥さん、つまり伯母の生家は古民家で、現在資料館にして着物などを展示しています。
南部藩とやり取りした古文書も大量に残されています。
貴重な菱刺しあるかも…と今後実家に帰った時に聞いてみようと思います。
伯母さんに豪華な刺繍された着物が布団カバーにされてしまったものを見せてもらったのですが、勿体無いわよね〜と苦笑していました。それこそ金糸が使われていたので…
それを目にした時、この家自体も文化財の指定を受けていますが、家の中にある資料や物まで価値が高いとため息が出ました。
もしかしたら、南部菱刺しも残されているかもしれない…そんな期待をしています。
最近こぎん刺しなど、昔からある日本の刺し子が流行っていて、私もその存在を知り、それが実は自分と縁が深いということに気付いて、始めてみようと思いました。
西洋刺繍のクロスステッチなどは小さい頃に少し嗜みました。
南部菱刺しの初心者向けの書籍を探す
まず日本ヴォーグ社の『菱刺し模様集(復刻版)』を入手してしまったので、南部菱刺しの基本を学ぼうと初心者向けの書籍を探しました。
菱刺しよりこぎん刺しの本が多いので、菱刺しの書籍は少なかったです。
その中で良さそうだったのが『菱刺しの技法―伝統の模様から現代作品まで』。
『菱刺しの技法―伝統の模様から現代作品まで』の著者は、『菱刺し模様集(復刻版)』の著者の1人でもあります。
ただし、この本は既に絶版になっており、アマゾンの中古でも1万円近くします。
他に現在販売されている書籍の中で、基礎本がないか探したところ、倉茂洋美さんの『はじめての菱刺し』を見つけました。
その前に『こぎん刺しの本津軽の民芸刺繍』の本を買ったのですが、期待していた本と違いました💧
菱刺しをやりたい方は、『はじめての菱刺し伝統の刺し子を楽しむ図案帖』をオススメします。
本の刺し方から図案まで一通り掲載されており、コースターやブローチなど初めての方が始められる小物がいくつか掲載されています。